【第十一番】込土山 観音堂
POINT!
宗派/大通寺所属(御本尊:十一面観世音菩薩)
この観音堂は、昔は「小御堂」(込土)として信仰を受けており、元禄年間に土岐霊場の八番札所に選ばれました。
旧三河街道沿いにあり、境内には数々の石塔や石像が並んでいます。
小御堂は現在集会所に改築されていますが、建物の右手に回るとそこだけタイムスリップしたかのような厳かな空間が広がっています。
観音堂は、元禄8年(1695)の土岐巡礼三十三ヶ所の八番札所に選ばれました。「うき世とぞ 思い捨てや みず聞かず いわで猿子の小御堂のうち」と御詠歌で詠まれるほど、元禄から寛政年間(1789~)にかけては格別に小御堂山観音(小御堂=込土)として信仰をうけていたようです。
また旧三河街道の傍らにあり境内には数々の石塔、石像が並んでいます。小御堂も、現在は集会所に改築されていますが、右手に信仰の遺産(石仏等)を数多く残しています。古老の話によると敷地は1500坪以上あったといい、この石仏等が往時の由緒の一端を偲ばせています。
灯篭には、元禄13年(1700)の彫があります。この奇抜な形状から江戸初期の茶人古田織部好みの灯篭という事で織部灯篭と称されています。またキリシタン灯篭とも呼ばれ石竿には十字架模様や聖人のようにも見える像が刻まれています。 この織部石灯篭はこの地方では数少ない珍しい灯篭のひとつです。なお、火袋が欠けているのは、その昔子どもが遊びで火袋に頭を入れ抜けなくなり、困ったすえに火袋を少し削つて頭を抜いたという逸話があり、その名残であるといわれています。
INFORMATION基本情報
住所 | 瑞浪市上平町3-14 込土山 観音堂 |
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電話番号 | 0572-68-2259(大通寺) |