じしょうじ
【第三十一番】恵日山 慈照寺
POINT!
宗派/曹洞宗(御本尊二十一面観世音菩薩)
化石がご神体になった例は日本各地に見られますが、こちらのお寺でも巻貝の化石(日の玉とか日のおさがりといわれる大きなビカリアの化石)がご神体になっていました。残念ながら1960年代の火災でご神体は消失してしまいましたが、現在も寺宝として巻貝の化石が大切に保管されています。
天慶2年(939)関東で反乱を起し敗れた平将門の子(弟とも)の定丸は、信濃の国の山奥に隠れ住んでいましたが、平一族の菩提を弔うために修行をつんで慈照禅師と名のりました。この地に来て榎木のもとで37日間読経を続けたといいます。日の出前に、丑寅の方角にある大杉の元が輝いていました。そこで日の玉の糞(ビカリアの化石)なるものを発見し、禅師はその日の玉を安置し日の宮を造立しました。そして奥之院として榎木山慈照寺を築いたと伝わります。
元禄の本未制度により、開元院十二世嶺外秀存大和尚を御開山に迎え、後に榎木山から恵日山に改号されました。
その後原因不明の火災に合い全焼してしまいますが、再興され山門も再建され、梵鐘も鋳造され鐘楼堂も建立されました。
本尊は十一面観世音菩薩で、高山の廃寺となった寺から迎えたものです。
INFORMATION基本情報
住所 | 瑞浪市日吉町6003 慈照寺 |
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電話番号 | 0572-69-2700 |